企業である以上当たり前ですが、利益は出し続けなければなりません
そうしなければスタッフの人件費、店舗の家賃などの固定経費の支払いが出来なくて存続自体が出来なくなってしまいます
そんな時に思い出すのが昔、古物市場で知り合った回収業者の事です
その業者は本当に安い値段で回収の仕事を受けていて、相見積もりであっても9割方仕事が取れていつでも忙しく仕事をしていました
さらに従業員や外注のスタッフにも結構いい給料を払っていて、ある意味理想的な会社であり社長だったと思います
しかしその低価格によって利益率が低かったのが原因なのか、車の故障やお客様からの入金漏れなどが重なって突然倒産してしまいました
そして潰れるときは給料の未払いや、周りにも借金していたようで大分迷惑をかけていたようです
また別の回収業者で相場よりかなり高い値段で仕事をするところもあり、さっきの業者の反対で相見積もりだとほぼ仕事が取れずいつも暇なのに、たまにある仕事できっちりと利益を出していたようでした(つまりぼったくり)
でもそんな仕事が長く続くわけもなく、あとで周りから明らかに高いと言われたお客様から消費者センターなどにクレームが複数件寄せられて結局業務停止になってしまいました
結論から言えばどちらも駄目という事になります
企業は継続していかなければなりませんし、クレームが複数くる様な価格設定(買取業者でいえば格安の買取価格)も長くは続きません
なので当社のような買取業者も、「適正な」利益を取り続けなければなりません
しかし買取業者はあまり利益(儲かる)に関しては話したがりません、それは買取業者には「儲かる=安く買い叩いてる」というイメージがあるからなのかもしれません
では実際に買取業者がみんな二束三文で買取をしているかというと、そんな事はありません(もちろん業者の中には例外はありますが…)
競合他社がこれだけ多くて、お客様自身が売れるツールがこれだけ揃っていて(メルカリ・ヤフオク・アマゾンなど)、ネットでいくらでも相場など調べられる時代に、安い買取価格で次々と買取が成立するわけがありません
なので多くの買取業者がしっかりと相場を踏んで査定していると思います
その上で他社に負けないようにしっかりと利益を出し続けるためには、無駄な経費を削減する事・買取れるジャンル(幅)を広げる・他社よりも高く売る・買取件数自体を増やすといった事が重要になってきます
一つ一つ説明すると、無駄な経費を削減する事に関しては必要な投資(例えばネット関係・車関係・広告関係)はしながらも、仕事をする上で必要のないものに関しては極限まで削る(例えば接待交際費・不必要な高級品)
買取れるジャンル(幅)を広げるという事に関しては他社が嫌がるような大型家具類や、贈答品類、状態の悪いジャンク品なども買い取れると他社に対して優位性が保てます
そして他社よりも高く売るという事に関しては、買取った品物を一番高く評価される場所で売るための仕分けに労力を使うという事です、業者によっては1か所の業者市場ですべて売ってしまう所もありますがそれでは駄目で、一つ一つ品物によって売る業者市場を変えたり、小売りしたり、ネットで販売したり少しでも高く売れるようにする事がのちの買取で高く買えることにも繋がります
買取件数を増やすことも大事で、件数が増えれば増えるほど1件1件で多くの利益を取らなくてもよくなり結果、買取価格も高くする事が出来ます
つまりしっかりとした買取価格で買取して、それ以外の部分での努力を続けることが必要になります
そうやって適正な利益を出し続けていれば、多少の事があっても潰れたりする事もなく周りに迷惑を掛けることもなくなります
ちなみにこのブログも集客につながってくれたらいいなと思って書いてる部分もあります