こだわりが強く、出来る人程大きくなれない

まず最初に書きたいのは、ここで言う大きくなれないというのは成功出来ないという事ではなく、規模として大きくなれないという事です
この業界はやり方によっては一人で年間数千万〜稼げて、資産数億などという事も可能だったりします
なので決して大規模になった方が=成功という訳ではありません
その上で規模が大きく成りづらい人の特徴として、こだわりが強くて能力の高い人があげられると思います
もちろん例外もありますが、やはり自分が出来る人ほど要求も高くそれが出来てないと大きなストレスを感じてしまうようです
そもそもこの業界にいる人たちは大手企業で働いている人を除けば、一人でやっているか当社の様に一人から始めて少しづつ大きくなるかのどちらかがほとんどだと思います
私は異業種でいわゆるサラリーマンをやっていたので、その頃の同僚や同業他社の人たちは大体大学から就職活動をして入社した人か、転職して来た人かで大体同じ様な経歴の人が多かった気がしますが、今の業界は一部サラブレッドの様に2代目3代目といった家業の様な形で入ってくる人もいますが、それ以外だと就職して入ってくる人はほとんどいなくて、大抵ここで扱う物が好きで多少の修行をしたりして独立したり(私はこのタイプに近いです)何となく流れ着く様にここにいる等色々なタイプの人がいます
そんな中で結果を残して、周りからも認められている人の中でずっと個人で仕事をしている人も多いです
もちろん一人でやるメリットもありますし、組織でやるメリットもありますが他の業界に比べて一人でも本人の能力があれば十分に利益を上げられます
極端な話、その人間とお金さえあれば完結出来るからです
さらに一人でやれば固定経費が少なくて済みますし、そうすると採算分岐点も低くなります
比べると当社の様に小規模(社員3人・アルバイト1人)でも固定経費は全然大きいですし、毎月の売り上げもそれなりに上げ続けなければなりません
我々の仕事は売り上げの方は不安定ですが、固定経費は確実に出ていくので経営していくのが中々難しかったりしますが、それも一人ならだいぶ楽だと思います
ただし見ていると一人でやっていても上のクラスになればなるほど固定経費は月に20万円位だったとしても、仕入れが数百万〜数千万という事もよく聞きます
もちろんどんな目利きでも仕入れが100%成功するわけではないので、お金は幾らあっても足りない位だと思います
そしてこういう人たちはどうしても基準が自分になってしまうので、人を雇ったりしてもその人の能力ややる気に不満を抱えてうまく行かない事が多いようです
例えばアンティーク家具を扱ってた人で、仕事が増えてきたので知り合いの紹介で雇ってみたけど、その人が直したものを帰ったあとに納得できなくて、仕上げ直したりして最初から自分でやった方が早いと感じて辞めてもらったり、他の人でやはり中々上達しないので何度も厳しく直させたら辞めてしまったり上手く行かないと愚痴を言っていましたが、今は諦めて一人でやっていこうと決めたみたいです
他にも人を雇ってしまうとその人の給料分も稼がなければならなくなって、無駄に仕入れを増やしたり名品を時間をかけて売る余裕がなく、早目に手放したりして苦労している人もいます
これは逆の立場から考えてみると私も学生から社会人になって何人かの経営者の下で働いていましたが、個人的に働きやすい経営者というのはある程度自由にやらせてくれて、いい意味で抜けている位の方が良くて、自分のこだわりが強くて逸脱を許さずに決定権を一切与えてくれないと、楽しく無かったし続かなかったです
これは給料の高い安いとは関係なくです
なので中々こういう人達の下で働くのは大変だろうなと思います
そして当社に関して言うと、店舗営業もしていますしこだわりもありますが業務の一番の柱がお客様から買取をする事になりますので、そこではこだわりではなく当社とお客様の双方に一番メリットが出るように努力していく事が1番大事になります
そうしないと経営が成り立たないですし、こだわりだけでは従業員ともども食べていけません
後は私自身が自分に絶対の自信は持っていなくて、従業員や外部スタッフの方が優れている点もあるのでそこをいかに上手く使えるかが大事だと思っています
かといってお金だけで自分の実力やこだわりを全くなくしたらそれはそれで上手くいかないですし、そもそも楽しくありません
なのでバランスを大事にして急拡大は考えていませんが、組織の力を駆使して生き残っていこうと思います







