わざわざ来てもらっても、良いもの無かったら申し訳ない

タイトルの台詞は問い合わせの電話の中で、よくお客様から言われる台詞です
問い合わせをいただいた時に、「どういった品物の買取をご希望ですか?」と伺うと「母が遺したものなんですが、昔の茶箪笥とか家具がいくつかと貰って使ってない食器、と言ってもそんなに良いものではないと思います、後は着物もあるけど古いからシミとかもありそうだし・・・」と言った後に続く言葉として出てきます
話を伺っていると全然出張対応可能だったりしますが、お客様の方が恐縮したようになってしまったりします
こういう時のお客様の心理としてはおそらくいくつかのパターンがあって、1つ目は話た内容の通りにわざわざ来てもらっても良いものが一つもなくて、申し訳ないと思ってしまうという事
2つ目は業者とはいえ、このご時世に知らない人を家に上げるという事が、やはり嫌になったり面倒くさくなったりして、その割に大したお金にならなそうだと思ってやめようとする
3つ目が買取するものが無かったら業者が不機嫌になったり、これじゃあ商売にならないんで貴金属とか無いですか?とゴネたり、出張料を取られたりするんじゃないかと不安になったりといった所だと思います
これについて当社として思うのはまず1つ目に関しては、嘘ではなく本当に思わなくて大丈夫です
もちろんお電話の段階で、当社で買い取れそうなものが無さそうだったりした場合は出張買取をお断りさせていただきますし、ヒアリングした上で出張して買い取れる品物が無かったら、それはこちらの力不足になりますし、お客様が気にする事ではありません
2つ目は確かに色々物騒な事件が起きて、お客様が警戒する気持ちは分かります
まずルフィ事件の様な刑事事件になる様な事は、反社による強盗になるので我々の業界とはそもそも違います
もちろん一般の方からすると混同して、知らない人は家に上げないという人もいると思いますし、セキュリティ上は正しいと思います
特に当社の様な規模・知名度ですと、新規のお客様からはなかなか信用してもらえない部分もあり、そういう点で上場企業やテレビCMをバンバン流している大手にお客様が流れてしまう事もある意味仕方ないかもしれません(少なくともそういう大手だったら、変な事件には巻き込まれなそうと思うと思います)ここは真面目にコツコツ信頼を積み上げるしかないと思っています
3つ目はお客様の中には骨董屋が、偉そうで気難しいというイメージを持っている人もいるみたいです
まぁ確かに本当にいないかと言われると、いなくもないですが、私の知る限りそんな偏屈だったり偉そうな人はかなり少数で、大抵の業者は常識的な対応をしていると思います
ただし貴金属に関しては私がお客様から聞いていると、やはり着物や箪笥の買取に来て「この辺は売れないんで、壊れててもいいんでアクセサリーとかないですか?」と言ってくる業者は実際によく聞きます
どこの業者が駄目とかここでは書けませんが、少なくとも当社は貴金属をお客様からの要望がない限りは、こちらから要求したりは絶対にしないのでそこは安心してください
そして出張料に関してはどんなに遠方でも、査定に時間がかかっても過去一度も取ったことがなく、買取りが成立してもしなくて関係ありません
これに関しては当社だけでなく、同業者からもお客様からも出張料・査定料を請求した・されたという話は聞いた事がありません
またこの様にそもそも問い合わせいただいた方はいいのですが、やはり書いた様ないくつかの理由によって問い合わせに至らないで、「買取業者呼ぼうかと思ったけど、どうせ大したものじゃないから、わざわざ来てもらうより全部捨てちゃおう」と思って問い合わせいただけない人の方が遥かに多い様な気がします
これは本当に勿体無いので、電話じゃなくてもラインやメールでも結構ですので問い合わせていただければと思います
そしてお客様に伝えたいのは買取にお伺いしても、買取出来るものが1点も無かったという事は1年を通してみると結構な頻度であります
そういう意味では慣れていますし、残念とは思ったとしても、不機嫌になったりはしません(そんな事で不機嫌になってたらこの仕事は出来ません)
少なくとも経験にはなりますし、そこで聞いた話が次に役立ったり、買取は成立しなくても処分や解体に関してアドバイスなどをしていて信頼してもらい、後日知り合いを紹介してもらった事もあります
また遠方の場合でも買取が出来なくても、会社の経費で行ったことのない場所に行けたり、土地の物を食べられたりする事もあるのでむしろ楽しかったりします
なので大した事ないと思っても気軽に問い合わせてもらえると有り難いです