紙の新聞は消滅する? 広告媒体としても考える

ほとんどの人が理解されている事ですが、紙の新聞の部数が右肩下がりになっています
実際にピーク時の1997年には5300万部以上の部数を誇っていたのに、2024年には2700万部以下になってしまいました
まさに半減したのですが、その理由として挙げられるのがネットニュースだけで事足りるという事や、購読料が高い、時間がないという事が主に言われています
要するに時代に合わなくなってしまったと言う事だと思います
また購読している年齢層も50代以上が中心で、特に70代以上の読者が支えているという統計も出ています
そして若年層になればなるほど読まなくなっていますから
そう考えるとこれからも部数減は止まらないと言えるでしょう
ここ数年の部数減(毎年約200万部減)から計算すると後13年ほどで部数は0になってしまいます
もちろん新聞を読むのが習慣になっている人もいますし、企業で取っている分もありますのでこのままの減少が続くかは分かりませんが、0ではなくてもあまりにも少なくなってしまうと流通も持たなくなります
この場合の流通とは新聞販売店の事ですが、いくら効率化したりリストラしたりしてもいずれ限界はきます
そうなったらいくら新聞を刷っても配る人がいなければ成り立ちません
私の前職の同僚に新聞販売店を経営している人がいるので、話を聞くと本当に厳しいみたいです
その人は親が作った販売店を兄弟で継いだ形ですが、親の時代は右肩上がりで本当にいい商売だったのが今は真逆との事です
個人的には本当に頑張ってもらいたいですが、時代の流れに逆らうのはなかなか厳しいと言わざるおえません
そう考えると今当たり前のように存在している新聞も、そう遠くない先に無くなる可能性は高いと言えます
さらに現状でも広告収入も激減していてここ15年ほどで三分の一になっているみたいです
それでも新聞社自体の存続は問題はないと言われています
それは大手の新聞社は軒並み都内一等地に巨大な不動産を所有していて不動産収入もあり、グループ会社もあって仮に紙の新聞を辞めて、デジタルに移行して利益が大幅に縮小しても新聞社自体は生き残る可能性は高いかもしれません
でも販売店は間違いなく消滅してしまいますし、長く続いた文化がなくなるのは時代の流れとはいえ寂しい気もします
ここから当社の広告媒体に関わってきますが、当社はネット以外にも店舗近郊に新聞の折込チラシを定期的に利用しています
買取を始めた頃はポスティングも行っていたのですが、どうしてもクレームもくるし迷惑になるなら辞めようという事で新聞の折込に移行しました
今は多くの人が情報はスマホから収集していますが、一部チラシなど紙媒体から得ている人もいますし、買取業者を探していない人や買取自体を考えていなかった人にアプローチ出来るというメリットがあります
スマホで探す人はそもそも買取業者を呼ぼうとして、自分にあう業者を選別しようとする人たちですが、ちょうど家の整理に悩んでいた人でどこから手をつけようか決めていない人に知ってもらうには、ネット(広告を含め)よりも優れている部分もあります
正直呼んでいただくお客様の層は、ネットもチラシもあまり変わりはありませんが(広告ビジュアルが同じという事もありますが)情報の収集の仕方は様々なのでなるべく幅広い層に届けるには併用していくのは大事だと思っています
ただし先程から書いているように新聞がここまで衰退していって、部数が減り続けてしまうと広告媒体としての力を失ってしまうので考え方を変えていかなければならないと思ってしまいます
そう考えると販売部数以上に、広告収入が下がっているのも納得します
雑誌も新聞も私が学生だった時(まだ携帯が普及指定なく、SNSも無かった時代)は情報を得るためには大きな力を持っていましたが、ネットの普及でその力を失いさらに環境やコストを考えるとますます紙の存在は厳しくなっていくでしょう
多分平均的な人よりは、本や雑誌は読んでいる人間としては残念です
それでも時代の流れに沿って生き残っていかなければならないので、当社を必要としている人にアピールできるように広告も見直していかなければなりません