家の売却・解体・荷物整理から切り離せない廃棄物処理費用の高騰と対策

2024-01-25

  • 買取業界の事情

当社が買取の依頼を受けてお伺いさせていただくお客様は、かなりの割合で遺品整理だったり、その後に解体や家の売却が決まっている場合が多いです

当然その際に自分たちで処理しきれないゴミが出てしまいます

もちろん全て自分たちで処理される方もいますが、かなりレアケースで一部もしくは全部を不動産デベロッパー・解体業者・回収業者などに頼んで処分する方が多いです

実際にどれ位のゴミが出されるかというと環境省によると一般廃棄物(家庭から出される「生活系ごみ」とオフィスなどから排出される「事業系ごみ」)は日本全体で4167万トン(東京ドーム112杯分)らしいです

とてつもなく多い事はわかりますが、正直ピンとこない数字です

ただしこの一般廃棄物の総量は減ってきていて事業系ごみは横ばいですが、生活系ごみは10年で約1割減少しています

排出された一般廃棄物の20%はリサイクルされて再資源化されます

再資源化できない一般廃棄物の80%は焼却処分されて、最終処分場に埋め立て処理される割合は約9%ほどになります

ちなみに産業廃棄物(事業活動に伴って生じる廃棄物のうち、廃棄物処理法で定義された20種類の廃棄物の事です、主に廃油や金属くず、廃プラスティックなどになります)は一般廃棄物の約9倍も出ていますが、こちらも再利用は進んでおり、最終処分場に埋め立てられるのは約2.4%ほどになります

そしてそんな廃棄物処理費用が年々上昇しています

解体業者に聞いても10年前くらいだったら解体費用200万円位でできた現場が、今では300万円でも難しいとの事です

その主な理由は廃棄物処理費用の高騰らしいです

高騰するきっかけは2017年に中国が環境悪化もあり使用済みプラスティックなどの輸入禁止措置を行った事で、国外での処理が難しくなって国内で処理しなければならなくなりました

それによって国内の処理施設が処理できない位になり、それにつれて処分費があがりさらに人件費の高騰もあり処分費用は高止まりしています

なのでこれから遺品整理に伴う荷物整理、家の解体・売却をお考えの方は、今まで以上にゴミの処分に神経を使わなければならなくなりました

もちろん経済的に余裕があり、手間をかけたくない人はそのまま全てを業者に処分させる人もいますが、それでも買取の見積もりだけは取った方が良いと思います

多少の時間はかかりますが、仮に買取れる品がなかったとしてもマイナスになる事はありませんし(当社は出張査定料無料です)あればその分プラスになります(元々ゴミで捨てるつもりだったらなおさら)

また時間と手間がある場合はコストの削減として、まず第一に売れるものはしっかりと売りましょう

そうすれば今後の処分代の足しになりますし、量が多ければ処分代の削減にもなります

そして次に親族・友人・知人に声をかけて使ってもらえるものを譲ったり、地域のリサイクルセンターに寄付できるものはしたり、無料でリサイクルできるものはしましょう

次に自治体の可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみ・粗大ごみをフル活用してコストの削減をします

最後に自分たちでは処理しきれない部分(すべてを自分たちで処理するのは、思っている以上に大変です)は業者を利用してストレスを減らすようにしましょう

こうすれば大分費用の削減できますし、過去の例だと最初の解体業者に見積もりを取ったら300万円位の見積もりだったのに、まず買取で当社を呼んでいただいて茶道具・家具・掛け軸などを20万円でさせていただいて、それ以外を親族で分けるものは分けてさらに自治体で2~3か月かけて出せるものは出したら解体費用も50万円以上安くなって、買取費用も足したら70万円以上得をしたという方もいましたし、解体はしないでそのまま家の売却を考えていた方が亡くなった両親の遺していた品物が名品で、回収費用を上回ったケースもありました

つまり廃棄物の処理費用自体を安くする事は出来なくても、こういう工夫によってトータルの費用を削減する事は十分に可能です

その辺りもご相談には乗れますので、ぜひお問い合わせください

 

 

 

 

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