団塊の世代とは現在70代の方達で、日本の高度経済成長やバブル景気を支えた世代になります
前にブログでも少し書きましたが、当社が買取させていただいている品物の半分くらいはこの世代の方達の荷物からになります
なのでこの世代の方達の荷物整理が終わってしまったら単純に仕入れ量も半分となり、当然売り上げも半分になってしまいます
もちろんそこまで単純な話ではないですけど、それ位の危機感は持っています
それは当社だけの話ではなく、他の業者も同じようにこの世代の荷物整理によって品物を集めています
そもそもなぜこの世代の品物が多いのかという事を最初に説明すると、まず第一に第一次ベビーブームで産声を上げているので単純に人数が他の世代に比べて多いです
また日本が景気の良い時代を過ごしているので、高価な品物を持っている方が多く贈り物の文化が強く残っていたこともあり未使用の贈答品なども大量に持っていたりします
なかなか捨てられなくため込んでしまうという特徴もあるので、今の現役世代と比べて良い物を数多く持っている事になり当社のような買取業者にとっては、高く評価して買取が出来る重要なターゲットになっています
そしてこの方達の荷物整理が数年前から本格的に始まっています
残念ながら亡くなってしまってご遺族の方からの遺品整理の依頼だったり、家を売却してマンションに引っ越すから、老人ホームに入居するから、子供の事を考えて生前整理を希望したりといった理由からご依頼をいただいています
そして買取させていただいた品物はしっかりと仕分けして店舗販売・ネット販売・イベント販売・業者オークションとその品物が一番評価されるであろう場所で高く売れる努力をしますが、ここ数年は業者オークションの比率がどんどん増えてきています
それは日本人の購買力が落ちてきて、代わりに中国人をはじめとした外国人の購買力が高まってきている事が原因です
日本人が好む美術品やネットオークションで人気の高いコレクター品以外の贈答品などは日本人以上の値段で外国人バイヤーが競い合って買うようになっています
なので構図としてはここ数年は我々が団塊の世代の品物を買取らせていただいて、その多くを外国人バイヤーに売り、そして中国や東南アジアなどの外国に行くという形になっています
これに関してはもちろん複雑な気持ちもありますが、世界全体の流れでもあるのであがなう事は出来ないのが現状です
外国から買い付けに来ているバイヤー達も、結果的に団塊の世代の品物を求めてきている事になります
つまりそれが無くなって品物が出てこなくなったら彼らも業者オークションに来なくなってしまいますし、当然相場も下がってしまいます
そうすると買取価格も安くなって品物がますます集められなくなるという悪循環になる事でしょう
団塊の世代以降は景気の問題や整理して物を持たない考えが浸透したりしていることもあり、もともと荷物自体が少なくなっていますしデフレ経済で安いものが増えてきているので、中古になってリセールできるものが少なくなっています
まとめてるとあと数年~10年ほどで終わるであろう団塊の世代の荷物整理が終わると、この業界の明るい未来は考えずらいです
当社もこの業態だけでなくいろいろと考えていかなければならないかもしれません