当たり前の事ですが、経費というものは掛からないに越した事はありません
経営面から考えても高い利益率を維持するには売り上げを上げて、支出を減らすことが大事です
非常に当たり前の話ですし、同じ売り上げだったらなるべく少人数で家賃もかけず仕入れ(買取業者の場合買取金額)を安くする方が儲かるのは間違いないです
仕入れの話はまた別の時にちゃんと書くとして、今回は経費の部分の事を書きたいと思います
骨董業界は個人で動いている場合が多く、誰も雇わずに車一台で倉庫も自宅の一部だけで済ましている人も多いです
確かにそれだと経費はほとんど掛からずに、売り上げのハードルも低く儲かった場合利益もほとんど独り占めできます(なので余談ですが個人でやっている業者さんは遊興費に多額なお金を使ったり、高級時計をいくつも買ったりしている人も多いです)
そのためあまり売り上げや仕事に焦ることもなく、儲からなそうな仕事は断り、儲かりそうな仕事だけ選んだりもしやすいです
リスクを考えるとそういうやり方のほうがいいとは思いますが、そうするとお客様の要望に応えられなくて逃してしまう仕事も多くなってしまいます
例えば、品物の量が多かったり家具などの大物があった時などは対応できなかったり、お客様の要望がなるべく多くの物を買い取ってほしい事が一番なのに、その中の高いものだけ少量を買取してそれ以外の物は「うちでは買取・引取できません」と言って置いてきてしまうような事になってしまいます
そうするとお客様の要望はまるで叶えられず、残したものも単価は低くてもしっかりと売れるものを逃してしまう事になってしまいます
それを防ぐために、当社ではスタッフを常時3名とすぐに対応してもらえる外注スタッフを複数名確保していて、車も2台、店舗は2店舗と倉庫も2か所確保しています
もちろんそれなりに経費はかかりますが、なるべく多くの案件をこなしお客様の要望に応えるには最低限必要な規模だと思っています
テレビでCMをしている所や、ブランド品などをメインとしている上場企業などと比べると比べるまでもない規模ですが、一人でやっている業者に比べると経費はかかっていると思います
こういう風に書くと「経費が掛かっている分、買取価格も安いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、今の時代はこれだけ業者が増えて、誰でも(お客様自身も)情報を手に入れやすくなったら安い値段を提示していたらお客様も売ってくれないし、評判が広がって仕事がどんどん減っていってしまいます
なので買取価格は今の相場にあわせてしっかりと提示して、他の買取業者がやらない様な大型家具や未使用食器やタオルなどの贈答品、荷物の量が多くて対応できない案件などをしっかりとこなしていくことが大事になってきます
あとは単価の高い、いわゆる名品といわれるものをしっかりと査定できるように、日々勉強して信頼できる外注スタッフを使いながら逃さないようにしていきたいと思っています