お客様の立場に立った、ソフトな買取は駄目なのだろうか?

2020-09-17

  • 深沢美術店のこと

もし自分がお客様の側だったとして買取業者に望むべきことは、まずは適正な値段での買取が一番なのはもちろん

それ以外としては日程など融通してくれるなど親身に相談に乗ってくれて、買い取ってもらう品物がどういったもので、現在の相場がどれくらいなどしっかりと説明してくれて、なるべく丁寧で高圧的な態度で押し買いのようなことをしないことを望むと思います

そう思ってそれを実践しているのですが、実際の買取現場ではこういったソフトな対応では他の強引な買取業者に負けてしまうことがあります

例えば買い取りにお伺いしたときに「家の整理をしたいのだけれど、大きい家具が邪魔で絵画などが出せないの・・・」と困っていたようなので家具の運び出しや片付けを手伝った後、査定をさせていただき「またご連絡しますので、ご検討ください」といって帰ると

当社より先に買取に行っていて家具の整理は断った業者がまた連絡してきて、当社の買取価格を強引に聞いてその値段より少しだけ高い金額でその日に買取されてしまったり

いくつか古道具類を買取させていただいたお客様が「母が遺した着物と茶道具があるのだけれど、なかなか手放す踏ん切りがつかなくて…」と仰るので「今すぐが難しいようでしたらとりあえず手元にとっておかれたらどうですか?また時間をおいてこちらからご連絡します」といってしばらく経ってから連絡すると、もう茶道具は売ってしまったと

話を聞くと電話営業で「この地域にリサイクルショップを出店予定で、どうしても荷物が足りないので箪笥とかでも結構なので買い取らせていただけませんか?」といわれたので家具でも見てもらおうと家に上げると家具には目もくれず「他に貴金属や骨董品はありませんか?」と聞かれ「ありません」といっても帰ってくれず、だんだん怖くなって指輪と茶道具を売ってしまったとの事

しかもその値段はまさに二束三文という値段でした。

こうしてみると結果としては当社よりも強引な買取業者に負けているわけだし、甘いといわれてしまうとその通りなのです。

しかしどうしてもそう言ったやり方はできないし(見た目も正直迫力はありませんし)やりたくもありません

それにそうやって買取された方たちはみんな後悔していて人にも絶対に勧めないし、当然リピーターも増えません

またSNS全盛の今、悪い評判が広まるのは早いし長く続けていきたいと思っているので悪い評判が集まるような仕事はできません(悪い評判がつくと名前を変えて始める業者もいますが…)

なのでこれからも今まで通りのやり方で行っていきますので、

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