「目が利かない奴が買取なんかするな」「大手業者は何もわかっていない新人を出張させている」「お客の前でスマホ出すなんて業者失格だよな」「最近はお客が賢くなって昔みたいにいかないよな」などなど、そういう類の話をしている昔ながらの業者が結構います
言っている内容はすべて間違っているとも、わからないとも思いませんが今の時流に乗れていない人達ほどそう言っている気がします
こういう傾向はこの業界に限った事ではなくて、前職で二輪業界の販売店相手に営業をしている時も(業界自体が右肩下がりで景気が悪かった時だったのですが)あまり努力せずに結果が出ていないお店ほど、愚痴ばかり言ったり他のお店の悪口を言ったり、同じく売れていないお店の話を聞いて安心したりしていましたが、当時でも努力して結果を出しているお店は情報収集として他店の事や業界の事などは気にしていましたが、基本的にはわき目も振らず忙しく行動していました
そういうお店にはやはりお客様やメーカー、業者とも良い関係が築けてますます他と差をつけていました
これは今の骨董業界(買取業界)でも同じで、結果を残している業者はそんなことばかり言って自分を慰めたり、正当化したりはしません
当社の場合はどちらかといえば後発になり、まだまだですがお陰様で少しづつ成長はできています
この業界と世の中の流れを見たうえで、ある程度適切な投資と他社に比べて経験不足だった所を解消するべく多くの買取件数をこなし、トライ&エラーを繰り返した結果だと思います
正直、他社の事をそこまで気にしている暇はありません
そして元々ブランド・貴金属をメインとしていた大手業者が参入してきて規模を拡大しているのは、資本主義の観点から見ても仕方のない事だと思っています
何より今の業者市場の出品状況を見ると個人レベルの買取業者の品物が減ってきていて、代わりに大手業者と不動産屋・解体業者・回収業者経由の品物がかなりのボリューム占めているという事実があります
大手業者はいいとして買取業者として問題なのは、買取業者以外からの品物が増えているという事です
これは価値のある品物を持ち主が売却しないで捨てようとしていたという事です
つまりそういう人達に買取業者がアプローチ出来ていない、もしくは存在を知られていても「怖い」「面倒くさい」「どうせ二束三文」などと思われて呼ばなかったという事だと思います
そういう品物の量が結構な量に上る時点で買取業者の力不足だし、冒頭のようなつまらない事を言う資格はないと思います
全てとは言わなくても品物のほとんどを目利きの買取業者がしっかりと買取っているなら話も通りますが、実際は大手業者や不動産屋・解体業者・回収業者などのお陰で業界が成り立っている現状と、何より価値のあるものが捨てられていくのを防いでくれているのは間違いありません
「目利きじゃなきゃ(もちろん知識と経験を積んで目利きになることは本当に大事です)」なんて言っている業者ほど集客や接客など仕事として重要な所を努力していない場合が多いです
今のご時世、この業界に関わらず正しい努力をしていないとどんどん停滞、衰退していってしまいます
そうならないためにも正しい努力をして、お客様にアプローチして買取を増やし何よりお客様に価値のあるものを捨てさせないようにしなければなりません