前編と中編で書いた事の繰り返しになりますが、買取業者にとって大事な流れは「集客」→「買取」→「仕分け」→「売却」になります
これを高いレベルで循環させる事ができれば、買取業者として利益も大分安定してきますがその後で大事になってくるのが「経費管理」と「税金」になってくると思います
まず経費管理に関してですが、こういう言い方をすると難しく聞こえますが要は無駄遣い(無駄な経費)をしないという事です
この業界で成功し始めると、途端に生活が派手になる人がいます
わかりやすく高級時計・高級車、それと飲む打つ買うで散財する人も多く飲食費などは経費で落としていたとしても、年間で数百万も使っていてはいくら稼いでも手元には残りません
高級時計などは資産にもなりますし、困ったらすぐに売れると思いますがギャンブルや飲み食いなどで使ったものは返ってきません
今は業界的にも落ち着いていますが、聞いた話だとバブルの頃は桁違いに稼いで桁違いに使う人たちも大勢いたみたいです
一晩で000万円、賭け事で0000万円、愛人に、海外旅行で豪遊、時代がそういう時代だったので今では考えられませんが、豪快な人間が多数いた古き良き時代だったといえます
それでも数億、数十億稼いでもすべて使い果たして廃業してしまった人も沢山いたらしいです
これは本当にもったいない事です、事業はもちろんうまくいく時もいかない時もありますし、時代の変化についていけずにうまくいかなくなる事も普通にあると思いますが、そうではなく欲望に任せてお金を散財して駄目になっては元も子もないと思います
今はそこまで派手な人はいなくなったと思いますが、それでも大分売り上げているのに成長が見られなかったりお金に余裕がない人も見かけます
もちろん買取業務には必要な経費が掛かります
規模によって大きく違うと思いますが人件費・広告費・店舗や車など、これらは無いと買取をすることが難しいですし、成長してくると比例して経費も増えてきます
この必要経費に関しても売り上げやキャッシュフローなどを考えながら最適な金額を設定しなければなりません
一番問題なのは必要経費を削って、不必要な経費を沢山使ってしまう事です
これをしている所はこの厳しい時代においては、間違いなく行き詰ってしまう事でしょう
なので必要な経費をしっかりと管理したうえで、不必要な経費を使わない事が大事だと思います
最後に「税金」の話になりますが、これは本当に頭の痛い事ですが納税は国民の義務ですし利益に応じて決まった金額を払わなければなりません
当社は法人として営業していますので、利益に対する法人税を払う事になりますし他にも消費税・社会保険料・厚生年金など、たまに何のために働いているのか分からなくなる事もありますが、税金だけは逃げられないので納めています(当たり前の話ですが)
私は叔母が会計事務所に長く勤めていて(40年以上)そこで実際に担当してきた企業で、倒産してしまった企業で共通するポイントの一つとして聞いたのは納税を極端に嫌がって、節税目的で無駄に経費を使ってしまうという事でした
たしかに昔は今以上に法人税率は高く、払いたくない気持ちはわからないでもないですが、それをやってしまう企業は本当に必要な設備投資などの経費ならいいのですが、そうではなく必要ではないものにお金をかけて利益を圧縮して税金を少なくするという事をやろうとします
そうすると結果的に納税額は少なくなりますが、残る現金も少なくなってしまいます
常に利益が出続けてればいいですが、売り上げが低迷したり取引先が潰れたりしただけですぐに支払いが出来なくなって倒産する場面を何度も見てきたようです
何年も黒字なのにちょっとした事で支払いが出来ずに潰れてしまうのです
叔母に言われたのは、企業は現金があれば潰れないという事
しっかりと納税して残しておけば、いざというピンチも乗り越えられるし事業拡大などもしやすいさらに数年も実績を作っていれば銀行も手を差し伸べてれます
なのであまり過大な経費は使わずに、粛々と納税して基盤を作っていきたいと思います
もちろんまだまだ発展途上ではありますが