業者市場(オークション)について

2021-01-24

  • 業者市場

古物免許を持っている業者のみが参加できる古物市場というものがあります

ここでは業者が売るために持ち込んだ品物をオークション方式で売買されます

また業者市場も1ヶ所ではなく沢山あり、その市場ごとに特色があります、例えば絵画はここが多く集まって高い傾向があるとか、ここは古い家具が沢山集まってアンティーク家具屋さんが競り合っているとか

なのでいろいろな市場の特色を知ることも大事です

業者によっては1ヶ所の市場しか行かないというやり方もありますが、そうするとそこの市場の相場しか値段の指標がなくて、本当はもっと高い値段で売れるのに安く売ってしまう場合もあります。

実際に同じ品物でも値段が倍とか場合によっては桁が一つ違うこともあります、そこら辺をちゃんと知っておかないと結果的にお客様からもしっかりとした値段で買取させていただくことが出来なくなってしまいます

また市場によって扱う品物のレベルが変わります。なので比較的安いものを扱う市場しか出入りしていないと名品をちゃんとした価格で売ることは出来ません

逆に高額な品物しか扱わない市場しか出入りしないと(老舗店や有名店のほとんどはそうなります)、贈答品や稽古用のお茶道具などの売り先がなくお客様の整理したい、売りたいという要望に応えられなくなります

幅広いお客様の要望に応えたい当社は安価な品物を扱う市場から、中国美術オークション・国際オークション・美術倶楽部まで参加し、品物にあわせて出品しています

業者市場ではお客様から買取させていただいた品物を売るのがメインになりますが、昔は買う方がほとんどでした。

業態が変わって今はあまり買わなくなりましたが、当時色々な物を買って自分で小売りしたり、ネットオークションで売ったりして利益を出したり、高く買いすぎて損したりして覚えたことは今かなり役立っていると思います

また今はあまり買わなくなりましたが、それでも市場の競りはなるべく見て最新の相場は常に頭に入れる努力はしています

美術品の相場はすぐに変わりますし、特に中国美術は変動が激しく、座卓や珊瑚・鉄瓶など数年単位で見ると桁が変わることもあります

そのため数年前の相場で買ってしまうと、会社が大損してしまうこともありますし、逆にお客様に損させてしまうことにもなりますので、常に更新していないと駄目ですし、曖昧な時は同業者にも確認することもあります

このように業者市場は当社にとっては品物を売却するだけでなく、最新の相場を知れたり同業者から情報を集められたりと有意義な場所になっています

しっかりとした値段で買取を続けていくためには必要なことの一つになります

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