当社はお客様から買取らせていただいた品物は、一番高く評価される場所で売れるように選別します
この作業が買取させていただく事と、同じくらいに重要なポイントになります
ここを面倒くさがって適当にやってしまうと思っていたような売り上げにならず、次の買取で同じような品物が出た時にしっかりとした値段で買えなくなってしまいます、本当に不思議なもので少しでも弱気な買取価格を提示すると本当に買取が出来ない事が多いです
逆にちゃんと仕分けて思っていた通りかそれ以上で売れると次の買取で、しっかりとした買取価格を提示出来て品物も集まるようになりまた売れて買取がしやすくなるという好循環が生まれます
具体的に当社の場合買取させていただいた品物の売り先は、大きく分けて店頭販売・業者市場・イベント販売・インターネット販売に分かれます
この中で業者市場で近年、中国人バイヤーが台頭してきて今や人数でも市場によっては、半数以上を占めていて落札金額では多くの場合で日本人より大きくなっています
もはや中国人なしでは市場自体が成り立たなくなってしまっています
このことはこのブログでも何度か書いておりますが、実はインターネットオークションでも同じ様な現象が起きています
当社も買取らせていただいた品物の中で、インターネット向きのものはネットオークションに出品する事にしていますが、落札者が年々中国への代行業者が増えてきています
代行業者というのは海外などにいて入札できない人から依頼を受けて代行で入札し、落札できた場合は振込・受け取り・外国への配送も行う業者の事です
おそらく数多くの顧客を持っているため、入札するジャンルも幅広く古美術品だけでなくカメラやギター・おもちゃなど多岐にわたっています
そして特に高額な商品ほど代行業者が落札している傾向にあります
円安の影響があるとはいえ、日本人が落札するより送料や代行業者に払う手数料を考えると、割高にも関わらず日本人に競り勝って高額商品を落札するのを日々目の当たりにしていると、本当に日本がバブルの頃やっていた事をやられているような気がします
日本人が日本のものを買えなくなって、どんどん日本の品物が海外に流失していっています
もちろんルール上も問題ないし仕方のない事ではありますが、おそらく今後もこの傾向はもっと進んでいく事でしょう
皮肉にも海外で需要のある品物は国内ではそれ程売れなくても、ネットや業者市場では相場が上がっています
逆に海外の人が欲しがらない品物はどんどん安くなってしまっています
その流れはまさに業者市場と同じで、ある意味自分のしっぽを食べているようなものですがそのしっぽもいつまでもあるものではないので先々は不安しかありません
つまりそのしっぽというのは、バブル期までに日本人が多額のお金を費やして買っていた世界中の名品や・クォリティの高い工芸品やカメラやオーディオなどの機械類の事です
当社のような買取業者が生きていけるのはそのしっぽ(遺産)のおかげで、それが枯渇したらかなり厳しい事になります
それにしても日本人は恵まれていると思います、業者市場でもネットオークションでも日本のルールで日本語で売ることができます
日本語を覚えて、日本に来て、日本のルールに従って商売をしている外国人バイヤーを見ていると、ぬるま湯だなあと自戒の念にかられる時があります
もちろん全面的に素晴らしいとは思いませんが、そのハングリーさは学ぶべき点だと思います
品物の売り先に関してはそういう流れが強まっていますが、それでもお客様が価値のある品物を捨ててしまう前に買取させていただくように日々発信しながらハングリーに頑張っていきたいと思っています