掛け軸と言えば骨董業界のなかでも主役の一つで、今でも高額のものはビックリする位の値段がつきます
「やっぱり書画だよ、工芸よりランクが一つ上だよね」という話もよく聞きます
しかし実際の市場を見ていますと、名品(有名な絵師や時代を経たもの、今だと中国書画など)は別として、よくある日本の掛け軸はものすごく安い値段で取引されています
リアルな金額を言うと、業者市場では一本では値段がつかないものを１０本まとめて２０００円から３０００円位で取引されています
感覚的に言うと一本で一万円を越える評価をされる掛け軸は、世の中にある掛け軸のなかの全体の一割に満たないと思います
９割位は３００円から１０００円の間位かなと、数十万数百万以上となると１％ないかもしれません
それぐらい掛け軸の人気・価格は下がっています。理由としては一番はなんといっても需要の減少です。
昔は床の間に季節に応じて掛け軸をかけたりしていましたが、今は住宅環境も変わって床の間自体がなくなり、掛けるところがなくなりました。
さらに茶道をやる方も減っているので茶室に掛ける需要、旅館や料亭などでも最近は掛けなくなってきています。
昔は生活品という面もあったものの、今は骨董品としての需要しかなくなりました。
そうなるとコレクターが高いお金を払っても欲しがるような名品にしか値段がつかなくなってきてしまっています
では一部を除いてはゴミなのか？というとそんなことはありません。いくら安くても必ず値段は付きますし、数は少なくても高額なものももちろんあります
過去にも日本画の有名な方の作品や中国水彩画などなど、高額査定出来たものも結構あります
このブログで何度も書いていますが、とにかく一番やめていただきたいのは捨ててしまうことです。「どうせ価値なんかないでしょ」「こんなに汚れていたら駄目だよね」などといわずにお問い合わせください
当社では現在どのような掛け軸であっても１本最低価格で５００円での買取を行っています
※ただし印刷されたもの・あまりにも破れ・汚れのひどいもの・ご自身やご家族の書かれたものは対象外になります
もちろん良いものにはしっかりと査定させていただきますし、時間がない方や遠方の方・数の少ない方などはLINE査定や宅配買取も行っております
後は店舗への持ち込みも歓迎しています、名品はしっかりと査定し、残念ながらそうでない物にも必ずお値段は付けます。
掛け軸のことなら深沢美術店にお任せください
