古美術店が家具の買取に腰が重い理由

2021-07-29

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家具の買取で出張査定させていただいて、正直あまり高くはないけど何とか買取できそうな家具を何点か買取らせていただいた後に、何度か言われたのが

「おたくだけよ 家具だけって言って査定に来たのは。他に何社か電話したけど後はみんな電話で断られたわよ」

確かに古美術品買取を謳っている業者の多くが家具のみの買取に関しては、及び腰になって内容に関わらず断りを入れるところが多いです

当社も家具のみの依頼の場合は事前に画像を送って頂いたり(家具は画像でおおよその買取の可不可とおおよその金額は査定できるので)

それが出来ない場合はお電話で詳しい情報を聞かせていただいて難しい場合はお断りはしますが、他社はそれすらしなくて家具のみで他の品物がない場合は基本的に断るみたいです

理由はなぜかというと身も蓋もない話ですが「儲からない」のと「面倒くさい」からです

数十万や数百万円以上の品物もある古美術品と違って、本当によほどのものでない限り家具の場合はそれほど高額な物は少ないです

また古美術の世界では有名店になればなるほど、大きい物は扱わず「風呂敷に入る物だけで商いをする」様になっていきます

また別の理由でサイズが大きいためそれを扱える人や車、倉庫などを持っていない業者も多いです

買取業者の中には個人で小さな車一台でやっている所もあり、そういうところは難しいですし60代以上の人ですとなかなか二階から箪笥を降ろしたりする作業は出来ません

また家具だと車もすぐに一杯になってしまうし、だったら細かいものをたくさん積んだ方が商売としては効率がいいです

あとは運ぶときに部屋を傷つけたり、腰を痛めたりするリスクもあります

なので労力に合わないという結論に至ってしまうのです

当社がなぜ家具も何とか扱おうとしているのかというと

30-40代のスタッフが複数在籍していますし、車も2台、店舗倉庫あわせて4か所場所も確保しています

そしてなんと言っても2011年より「トランジットライフ」という中古家具店を営業していますので仕入れた家具を修理して販売することが可能だからです

なので他社よりは家具の買取もしやすい環境は整っています

ただしそんな当社であっても買取りができる家具はかなり絞られるのが現状です

特に昔の日本の生活様式にあわせて作られた家具(桐箪笥・茶箪笥・座卓・鏡台)等は需要が少なくお断りする場合が多いです

また新品で購入して20-30年位経った家具なども特別なメーカー品などでないと厳しいです

最近は新品の家具の価格が大分安くなってしまった事もあり、なかなか中古を求める人が減ってきているのも原因だと思います

それでも品物によっては買取ができるものもありますし、当社は家具に関しては他社に比べると積極的に買取していますのでお電話ラインメールなどでお問い合わせいただければと思います

 

 

 

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