インターネットが変えた骨董業界

2021-07-30

  • 買取日記

今回書くことは、はっきり言って今更の話ですがほかの業界と同じようにインターネット前と後では骨董業界も大きく変わったので、その辺のところを少し書いてみたいと思います

もともと骨董の世界といえば閉じられた世界で、品物に関しても情報に関してもあまり公になっていなくて、仲間内で回っているようなある意味、既得権益で儲ける人が多かった業界でした

それがインターネットの出現によって大きく変わりました、特にヤフーオークションの存在が大きかったと思います

作家物などは明確に値段の相場というものができてしまって、今では一般の方もネットで調べればすぐにわかってしまうようになりました

昔は骨董品を買おうとするとデパートの催事や骨董店、骨董市などに限られていたので知識のない方は店主の言い値で買うしかなかったのですし、さらにバブル期などは欲しい人が多かったため大げさでなく「値段なんてつけ放題」という時代もあったと聞きます

また、買取業者もお客様に知識がない場合が多かったので買取価格も足元を見るような値段で買取する業者も多かったらしいです

それが今やスマホで誰々の油絵は大体〇万円くらい、このタイプの柿右衛門の花瓶はいくらと答えがすぐに出てしまいます

なので極端に高く売ったり、安く買ったりすることは出来なくなりました

こういう時代に流れに対応できない昔ながらの業者は「最近は客が賢くなっちゃったから、やりづらいよ」という台詞とともに衰退していってます

つまり今や骨董品は誰でも買えて、誰でも売れるようになったという事です

それによって閉じられた世界の既得権益が薄まり(業者的には旨味がなくなった)ある意味前よりもクリーンな世界になったかもしれません、もちろんいい事ばかりではないかもしれませんが時代の流れですし仕方のない事だと思います

また業者市場でも当然影響があり、今は(といってももう10年以上前から)市場で買ってヤフオクで売る「ネット屋」と呼ばれる人たちが主流になっています

昔は少し周りから軽く見られていたところもありましたが、今やネットなしでは業者も市場も成り立たないのでそんな偏見のようなものはなくなりました

一般の方が一番多く買うのもネットだし、業者が一番多く売るのもネットという時代です

そんな時代に当社ももちろん対応しています。買取の際も今の相場をしっかりと頭に入れるようにしていて、わからないものがあれば人に聞いたり、その場で調べたりお客様もちゃんと情報を知っている事を前提として買取価格を提示するようにしています

品物を売るお客様からしたら昔よりはいい時代になった部分もあると思います。もちろん昔の景気の良い時代に比べて値段が大きく下がった品物も多いので何とも言えない場合もありますが

 

 

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