1万円でも満足、100万円でも不満 買取価格に対する満足度

2023-10-02

  • 買取日記

買取りの問い合わせを電話・メール・ラインでいただいて、出張査定をさせていただいた後に買取価格を提示しますが当然、品物によって買取価格は大きく異なります

そもそも問い合わせをいただいて内容をお伺いした際に、当社では買取が難しい場合は出張査定をお断りさせていただきますし、出張査定にお伺いしても残念ながら買取できるものが1つもない場合もございます(そういう時もよくありますし、もちろん査定料などはかかりませんので安心してください)また買取価格に関しても数千円から数万円程の時もあれば、100万円以上の時もあります

普通に考えると買取価格が高いほうがお客様の満足度も高くなると思われるかもしれませんが、意外とそうでもなかったりします

それはお客様の品物に対する思い入れや評価によっても変わりますし、値段よりも整理したいという事に重きを置いている場合もあります

たとえ買取価格が安くても「捨てるにも手間とお金がかかるから、助かるわ」「値段はいいからなるべく持っていって」と言われる事も少なくありません

正直こういう場合は商売として考えるとあまり利益の出ない場合が多いですが、そのまま捨てられてしまうよりは全然いいですし、お客様も喜んで貰えればやる意味は充分あります

それが「そんな値段じゃ売れないよ」「本当はもっと高いんじゃないの?」と言われた場合は丁寧に説明した後、断るようにしています

そこで無理に話をまとめて買取りしたとしてもお客様にも不満が残りますし、後でクレームになっても困ります

基本的にはお客様に納得してもらった上で買取させてもらった方が長い目で見ると絶対いいです

逆に買取価格が高くても不満が出る時もあります

特にバブル期にご本人が買っていたり、両親が買っていたのを直で見ていた場合にその傾向があります

例えばアンティークドール・茶道具・日本画・油絵・リトグラフ・アンティーク家具・人間国宝等の作家物などなど

今の相場が当時の10分の1位になってしまっているジャンルで、当時デパートや画廊、展示会などで購入されたものなどはご本人にとってはかなり厳しく、ショックを受ける方もいらっしゃいます

それはそうです、当時200-300万円で購入したものが今インターネットで15万円ほどで売られたりしている場合もあり(もちろん相場を保っているものや、まれに当時よりも値上がりしているものもありますが)そういった品物が複数点有り総額は1000万円を超えるようなものでも、今の相場ですと100万円あるかないか

当然ですが買取価格はそれよりも少し下がります

明らかにお客様が今の相場をわかっていなそうだったり、買取価格に大きな期待をしている場合はそのまま査定額を伝えてしまうと「安く買い叩こうとしているのかしら」「全くわかってないのかしら」と不信感を抱かれてしまうので、査定額を言う前に今の相場の事を必要だったらデータを見せたりして説明しますし、希望額があまりに高そうな場合は具体的な金額は言わずに難しいのでもう少しお持ちになった方がいいと伝える事もあります

実際にあった話として、お母さんが茶道具にかなりお金を使われて集められたのですが(1000万円は優に超える額)査定額を伝えると「一番いいお茶碗一つの値段ね」と言われました

それでも三社相見積もりで当社が一番高かったため納得して買取させていただきましたが、ショックは大きかったようです

また知り合いの業者の話ですが、ヨーロッパのアンティーク家具の買取で行った際に買取価格を伝えると(その買取価格を聞くと大分頑張った金額だと思いました)「どうなってるの?安すぎるでしょ」と言われてしまい説教が始まったらしいです

仕方がないので「申し訳ないですけど、これ以上では買えないので他を当たってもらえますか」と言うと「おたくで4社目だよ、その中では一番高かったからおたくに売るけど何でこんなに安いんだ」とまた説教?が続いたらしいです

このように買取価格と満足度は決して正比例はしません

もちろん少しでも高く買ってもらいたいのはあっても優先順位がそこではない場合もあって、その要望はしっかりと聞かないと駄目だと思います

基本的に買取価格は品物の評価に準じますし、お客様の都合などで変わる事はありません

しかしそれ以外のお客様の要望に関しては、出来る限り叶える努力はしていきたいと思います

また買取価格以前に業者の態度が悪かったり、明らかに知識がなかったりして売らなかったという話も何度も聞いた事があります

つまり意外と価格以外の部分の満足度も大事だと言う事です

なので当社も買取価格だけではなく、それ以外の満足度でも勝負できるように頑張ります

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