消費と浪費と投資 古美術買取業者にとって

2024-03-26

  • 買取業界の事情

人が生きていく上でお金は必ず必要になります

真面目だろうが不真面目だろうが、堅実だろうがそうでなかろうがお金は使います

そしてその使い方ですが大きく分けて3つに分けられると思います

それは消費と浪費と投資になります

まず消費ですがこれは生活する上で必要なもの、例えば食費・家賃・衣服費・医療費などです

多くの人はこの部分の支払いのために日々働きお金を稼いでいると思いますし、いわゆる文化的な最低限の生活を賄うために最低賃金の設定と生活保護の支給額が決まっているのでしょう

次に浪費ですが、これは色々な解釈があると思いますが、基本的には必要のないものもしくは必要以上に華美なものという事だと思います

例えばギャンブルとか夜の街で飲み歩いたり、借金の利息などが挙げられます

また不必要な位の高価な時計、車、ブランド品もそうかもしれません

ただし遊興費は経済の活性化になる一面もありますし、たまの贅沢はストレス発散や生きる楽しみでもありますし高級品も富裕層にとっては身の丈にあったものの場合もありますので一概に悪という事ではないと思いますが、あまり身の丈に合わず先々にリターンが見込めないもの消費は浪費と言えると思います

次に投資ですが一般的にすぐに思い浮かぶのが株式投資や不動産投資などになると思います

特に最近は株高や新NISAもあり、今まで以上に株式投資をする人が増えています

それ以外にも学費や資格取得、語学習得などにかかる教育費や筋トレや健康にかかるお金なども自己投資になります

この辺のお金の使い方は無駄になってしまう事ももちろんありますが、色々な面でリターンや成長を得るためには必要なものだと思います

この3つをうまくバランスよく配分できる人はお金の使い方の上手で、生きていく上で比較的楽に(お金に関しては)過ごせるのでしょう

そして収入から3つを除いたものが貯金になりますが、最近はこの貯金に関しての考えも変わってきている気がします

昔はとりあえず将来・老後のために貯金が大事で一番安全だと思われていました

それは国や円に信頼があって何よりデフレだったために通用してきましたが、今は円安が続いてますしデフレからインフレに転換してきて、利息もほとんどつかない金利では実質的には日々目減りしている状態で、リスクを取る必要のない高齢者はともかく若者や現役世代はただ貯金をする事は大きなリスクを取ることと言われています

なので貯金は悪とまでは言いませんが、ある程度以上は自己投資や株式・金・不動産投資などをしたほうがいいという流れになっています

個人にとってのお金の使い方はこんな感じだと思いますが、仕事にとっては多少意味合いは変わります

例えば我々のような古美術買取業者にとっての消費・浪費・投資についてですが、まず消費に関してはいわゆる固定経費と呼ばれるものがそれに当たり、人件費・家賃・通信費・光熱費・雑費などになります

これは営業を続けていく上でかかるもので、利益が出ていようと出ていなかろうと関係なく支払わなくてはなりません

また利益が出れば当然税金も払いますしこれも消費と言えると思います

この部分はもちろん無駄なものはカットして、筋肉質な経営をしなければなりませんが、物価高もありそれに負けないような賃上げもしなければならないですし、家賃やガソリン代・諸々の雑費代も上がっていますのでなかなか減らすのは難しいですが、出来ることは何でもやる気でいないと駄目だと思います

次に浪費ですが、これに関してはなかなか定義が難しく例えば効果のなかった広告費や売れなかったイベント出店や損をした(高く買いすぎた)買取などは結果論で、経験にもなりますし浪費とは違うと思います

そうしてみると仕事上ではあまり浪費というものは無いと思いますが、周りを見ているとたまに儲かったお金を経費という名の接待ではない遊興費などに散財しているのを見かけます

人生にとっては楽しみでストレスの発散にもなるかもしれませんが、仕事上では完全に浪費と言えます

この点に関しては当社はほぼ交際費は使っていないですし(会計事務所にもう少し経費使っても大丈夫ですよと言われています)これからも大きく増えることは無いと思います

そして買取業者に取っての投資といえばまずは集客になります

当社もネットやチラシなどで広告も試行錯誤しながら行っていますし、ホームページのリニューアルも定期的に行っています

またこのブログもまだまだ力は弱いですけどその一環になります

それ以外にも買い取った品物をしっかりと売るために必要なカメラ機材や、パソコンなどもタイミングを見ながら買い替えたりしています(高く売る事が次の買取にも確実に繋がります)

またイベントなどでの小売もやっていて、ネットや業者市場であまり評価されないものはここでしっかりと売っています

なので主に当社は支出に関しては消費と投資がほとんどで、それを上回る売上が出たら税金を払った後は貯金(内部留保)する事になりますが、ここ数年は経営基盤を強くするために内部留保を増やしてきましたが、ある程度安定はしてきたのでこれからは投資の部分を増やして今までにない動きもしていかなければと思っています

またそうしていかなければ、これからのこの業界は生き残って行くことはますます難しくなっていくのは間違いありません

特に円安・インバウンド・中国バブル崩壊がキーワードになってくると思いますので、その辺に向けてしっかりと投資していきたいと思います

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