骨董業界の高齢化 原因とチャンス

2022-01-12

  • 業者市場

私が参加はじめて15年くらい経ってみて思うに、この業界も高齢化が進んでいる事を実感します

もちろん私がはじめて参加した時から中心は50-70代で、業界歴30年位のベテランが中心でしたから正確に言うと高齢化というより若手が減ってきたと言うことになります

当時はベテランが中心でしたけど、30-40代の若手も頑張っている印象がありましたが、今その時に頑張っていた30-40代がそのまま年を取り15年前に中心だった人たちの中で多くの人たちが引退したり、お亡くなりになったりして減ってきています

そして一番の問題は今現在、若手の数が少ないことだと思います

少子高齢化というのは日本国全体の問題だと思いますが、それにしても極端に高齢化が進んでいるような気がします

参加している人数自体は15年前は1割に満たなかった中国人が今は半数を占めていて、減っているようには見えませんが全体の人数が変わらない事を考えますと明らかに日本人、特に若手が減っていると思います

その若手もほとんどが2代目3代目といった跡継ぎの人になり、全くの新人はあまりいません

その理由として考えられるのは業界自体が閉じられた世界で、ほとんど外の世界に情報を発信していません

元々仲間内で儲けるのを良しとする所があって、あまり積極的に新規参入をしてこなかった事もあります

また基本的に個人事業主の集まりなので、就職のような形で入れるような安定もないので一から新規での参入はなかなか難しいかもしれません

もう一つの理由がかかる労力とリスクが高くて、なかなか魅力的に見えないのかもしれません

しっかりと利益を出すには目利きの人達に負けないために、真贋の見極めを始めとして覚えることは一生分ありますし、一瞬で数百万円損するようなリスクもあります

そして業界全体が昔に比べたら縮小しているので、youtubeなどの様に新規参入して企画・アイデアで成功して得られるお金やリスクに比べたら、やってやろうと思う人が少ないのもしょうがないかもしれません

なので後10年もすれば顔ぶれも大きく変わり、ひょっとしたら中国人8割になるかもしれないし、もしかしたら中国バブルが弾けていなくなって参加人数が激減しているかもしれません

そして若手は2代目3代目の独壇場になりそうな気がします

これは逆に考えるとチャンスかもしれません

新規参入が少ないのはライバルが少ないという事ですし、言っても努力して行けばまだまだかなりのお金を稼げる業界だと思いますし、実際20代で数千万円稼いでいる人もちらほらいます

かなり不安定な業種ではありますけど、それを言ったらネット関連なんてあっという間に流行り廃りが起こるので同じようなものだと思います

なので今の20代30代の人達で興味のある人はやってみる価値はあると思います

ただし価値はありますが、リスクも相当ありますので自己責任で頑張ってみてください

健闘を祈ります

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