買取の現場から見る「家じまい」の事

2022-10-06

  • 実家の整理

買取で呼ばれた時にお客様が「家じまい」をされている最中という事が結構あります

「家じまい」というのは自分が所有している家を子供たちに引き継がせるのではなく、自分の代で売却して手放す事をいいます

最近は少子高齢化が進み「家じまい」をする方も増えています

その理由として家を継ぐという事が、当たり前ではなくなってきたためだと思います

例えば子供たちは別で家を建てていたり、そもそも子供がいなかったりした場合自分たちが住めなくなった家を相続する人がいなくて空き家になってしまったり、子供たちに固定資産税やメンテナンス費など「負動産」として残してしまったりする事も考えられます

特に空き家問題は深刻で現在空き家は全国で800万~1000万戸ともいわれています

もちろん入居者が募集されている賃貸物件や、売却に出されていてまだ買い手が付かない住宅、普段は住まない別荘も含まれていてだいたい半分くらいはそういう状況で、さらに住んではいないが都内と違い固定資産税が安いので長く倉庫代わりに使っている所もあります

しかしそれでも今後もかなりの空き家が増え続けるという試算もあって、深刻な問題となっています

そういう事もあり元気なうちに自宅を売却してマンションに移り住んだり、ホームに入居したり、地方に移住したりする人も多いようです

実際に「家じまい」をするには何から始めるかというと、もちろん次の住まいを吟味してから決める事になります

そしてそれと同時に今住んでいる住まいの売却に関しても、不動産屋などにリサーチしてそのまま売却する場合や更地にしてから売却する場合などかかるコストや予定売却額をシミュレーションする事が大事だと思います

また日々買取でお客様の所にお伺いさせていただいて、いろいろお話を伺っていると家じまいはなかなか体力・労力がかかるので自分たちでやるなら70歳までがいいと聞きました

それ以降だと体がきついし高齢になると貸してくれる賃貸物件も少なくなるし、子供がいて手伝ってくれるならいいけど70代以上になるとなかなか難しくて先延ばしになって結局手つかずのまま、残された親族がすべて片付ける事になってしまう

なのでもし自分たちだけで検討される方がいらっしゃれば、60代のうちから動くのも良いように思います

もちろん住み慣れた愛着のある家を離れるのは難しいと思いますが、頭も体も元気なうちに進めた方が確かに後が楽になるかもしれません

そして次の住まいと家の売却に目途が立ったら、その後に行うのは荷物整理になると思います

次のお住まいでも使うものを選んで、それ以外で親族や友人などに譲るものがあればそれを渡してその後、残った品物に関しては買取査定をされることをお勧めします

よくある事ですが必要なもの以外は、すべて処分を不動産屋などに任せてしまって価値のあるものや高価なものをそのままゴミとして捨ててしまう事は本当に多いです

これは金銭的にも貴重な品物を世の中から無くしてしまうという意味でも、とにかく勿体ないです

「どうせ売れたとしても二束三文でしょ、だったら面倒くさいわ」と思う方もいるかと思いますが確かに品物によってはそういう場合もありますが実際買取させていただくと、思っていたよりずっと高かったと仰っていただく事が多いです

また当社は提携している回収業者もおりますので、必要があれば買取・処分の見積もりも出す事も出来ます

当社がいままで見てきた経験から言うと、お近くに子供がいていろいろと手伝ってくれるなら少しづつ整理をしながら住み慣れた家に長く住んで、自活していくのが難しくなったらホーム入居なり二世帯住宅にして住んだりすることも選択肢としていいと思いますが、そうではなく自分たちで全て行うのであれば早めに進めていく方がお話を聞いているとうまくいっているような感じがします

 

 

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