当社にお問い合わせいただく買取希望の品目で、トップクラスに多いのが人形になります
雛人形や五月人形などを「捨てるのは忍びないから…」「買ったときは高かったし、一回しか飾ってないから」と言われるのですが、残念ながら9割方は買取・引取が難しいです
お客様によっては何社か当たった後なのか「やっぱりおたくも駄目なのね」とおっしゃる方もいます
当社に関わらず多くの買取業者が人形を買取できない理由は、まず欲しいという人に比べて売りたい・整理したいという人の数が圧倒的に多いという事とお子さんお孫さんに買ってあげるときは、いくら高くてもやはり新品を選ばれるので中古の需要が元々ない事が主な理由だと思います
あと人形は何か宿っていると思う方もいるみたいで、なかなか売るのが難しいです
ただし中にはしっかりと買取できる人形もちゃんとあります
例えば大木平蔵や原米州・伊東久重のような有名作家が作った物や、出来のいい奈良一刀彫・江戸期の雛人形などでしたら買取可能です
また古い市松人形でも光龍斎・東玉など上手の品物はもちろん買取対象になります
しかしそれ以外で昭和以降の人形は全般的に買取・引取対象外となる事がほとんどです
その場合でお客様自身でできる人形の取り扱いの方法を紹介いたします
①メルカリやヤフオクで売る
人形の状態が良くて時間や手間を惜しまなければ安めに値段設定をして売るという方法があります。実際に安ければ欲しいという人はいますので、特に出品経験のある人にはお勧めです。この辺は業者の場合、利益が出ないので出来ませんが、個人の方がやるには捨てることもなく次に生かせるのでおすすめです
②ジモティーで譲る
お住いの地域の方に来ていただければ無料で差し上げますと告知すれば、欲しい人がいれば捨てることなく処分代もなしで済みます。また引取の場合ネットオークションに比べて出荷などの手間が省けます。もちろん受け渡しなど手間はかかりますが一つの方法としてはありだと思います
③リサイクルショップに持ち込む
おそらく出張買取してくれるリサイクルショップはないと思いますが、持ち込めば引き取ってくれる所もあるかもしれません。お車をお持ちの方でしたら事前に電話した上で引き取ってくれそうだったら持ち込むのもいいかと思いますが、どこも対応してくれないこともありますのでいきなり持ち込むのはやめた方がいいです
④親族・友人・知人に譲る
さっきも書いたようになかなか中古の人形というと貰うのもためらう人も多いですが、親族や友人など知っている人のものだったら、赤の他人よりは抵抗なかったり安心だったりするのでどうせ数回しか飾らないし捨てるならもらおうかという事になる場合もあります。これだと知っている人に喜んでもらえたり、役立っている所を見れたりできます
⑤人形供養に出す
今まで書いた方法が難しい場合は残念ながら処分するしかなくなりますが、やはりそのまま捨てるのは気持ちの問題として嫌だという方は「お焚き上げ」という人形供養に出す方法があります。お近くの神社に問い合わせたり、郵送でも受け付けてくれる所もあるのでネットなどで調べたりするといいと思います。料金は1体2000~3000円とか段ボール1箱に詰めて5000~10000円だったりします。注意点としては人形のみ対応してくれて人形ケースや飾りなどは自分で処分しなければならない場合が多いです
⑥自治体で処分する
処分方法としては2種類あって一つはそのままの状態で粗大ゴミに出すやり方で、サイズにもよりますが1個400~1200円ほどで収集してくれます。これだとお金はかかりますが手間が少なくて済むメリットがあります。もう一つは人形・飾り・ケースのガラス部分などを分解してそれぞれ可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみと分別して処分するやり方です。これですと手間はかかりますが、お金はかかりません特に5個とか10個とかある場合は粗大ゴミに出すと処分代も高くなってしまいます
⑦回収業者に処分してもらう
人形のみの場合はどうしても割高になってしまいますが、家の解体などで処分しなければならない荷物が大量の場合などは一緒にお願いするのも良いかと思います。手間はかかりませんし、業者によってはお焚き上げも代行してくれる所もあります
両親が買ってくれたものや子供のために買ったものなど、思い入れのある人形ですのでなるべく自分に合った方法で整理できるといいと思います