古物業界におけるアフターコロナ予想と戦略

2021-08-27

  • コロナの影響

コロナ禍が長引いてまだまだ終息が見えません

終息どころか、これからさらなる拡大が起こるかもしれません

本当に少しでも早く落ち着いて欲しいですが、少なくとも後1年以上はかかりそうです

そんな状況ですが一応経営者の端くれとしては目の前のことももちろん大事ですが、先の事特にコロナ禍が明けたあとの展開を考えていかなければなりません

コロナ禍が開けたあとの事を考えるのにまず最初に考えなければならないのは、コロナ前に戻りそうなものと戻らないもの、以前よりも盛んになるものを予測しなければなりません

まずコロナによって一番打撃を受けたのは骨董市やフリマなどの人を集めるイベント関係でした

これは古物の世界だけでなく音楽などのイベント全般が軒並み中止になり、開催されても以前に比べて来場者は少なく特にインバウンド需要が消滅してしまったので売上減は大きく、イベントメインにしていた業者さんはかなり厳しい状況が続いています

この点はコロナが明けたら以前の水準に戻るのではないかと思います

骨董市やフリマを周りの目もあり自粛している人たちは、明けたら今まで以上に押しかけると思いますが、長い自粛でその楽しみを忘れた人やしばらくは人混みが怖いという人も多いと思うのでトータルでコロナ前位じゃないかと思います

当社も代官山t-site内イベントや東京蚤の市など大型でインバウンド需要の大きなイベントがメインだったため、コロナの影響は大きかったですが明けたらここには力を注いでいきたいと思っていて、そのために車や品物にも少しずつ投資していきます

次にネット部門ですがここは当社も同業者も、コロナによってむしろ売上は堅調に推移しています

感染のこともありいままであまりネット通販を利用してこなかった層の人たちも、ネットになれてその便利さは浸透していると思うので、これはコロナが明けてもあまり変わらないと思っています

ネットで品物を売るには一にも二にもネットに向いている品物を仕入れる事につきます

プラットフォーム(ヤフオクやメルカリ・アマゾンなど)がしっかりしているので価値のあるものはしっかりと評価してもらえる環境は整っています

後は業者にとってはどうやって品物を仕入れるかが腕の見せどころになります。当社は今は業者市場ではなくお客様から直接のお買取をメインにしています

買取でお伺いすると特に中高年の方はまだまだネットだったら売れる品物も、知らずに捨てようとしていた現場にしょっちゅう遭遇するので、しっかりと細かくどういったものが売れるなど告知に力を入れて、お客様に捨てさせずしっかりとしたお値段で買わせてもらえれば、後々リピーターや紹介に繋がります

次に店舗販売ですがこれは少し厳しい気がします

人が出歩かない習性が定着してネットで物を買うようになってしまっているのでコロナ前に完全に戻るのは難しいし、都内の家賃の高さを考えるとこの部分は当社としても以前のやり方では駄目だと思っています

そこで考えているのはコロナの反動と日本の物価安によって起こるであろう、前以上のインバウンド需要を取り込める形にシフトしていくしかないと思い、色々と調べています

やり方によってはかなりな成功も見込めそうなので、今ここに一番知恵を絞っています

そして最後に買取についてですが、今は人と人との接触が敬遠されている事もあり先延ばしにしている人も多いと思いますが、その人たちが整理を始めると思うので仕事は増えていくと思いますし、その中で多くのシェアを取れるように体制を整えていかなければなりません

さらに日本の状況と中国など海外の状況を考えると買取業務もこれから5年が本当の勝負になると思っています

仕事の件数や質をしっかりと上げていけるように緊急事態宣言中の今、当社にとってもお客様にとっても一番の答えを探しています

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