お客様から品物をなるべく高く買うために、高く売る努力

2020-05-02

  • 買取日記

品物を高く買わせてもらうには、当然ですが高く売らなければなりません

お金持ちの人がコレクションとして買い集めているのならばいいかもしれませんが、ビジネスとして行っている以上はそうもいきません

利益を多くとるにはとにかく経費を削減して、安く買うのが一番かもしれません

なので多くの買取業者は人を雇わず、店舗を持たずに一人で携帯電話1本・車1台で行っているところが多いです

たしかにそういうスタイルですと、高価なものを安く買取できれば経費も掛からない分大きく儲ける事ができます。しかし大型な家具類や大量の荷物に対応できなかったり、知識も一人だけだと限りもあるし売り方も同業者に丸ごと買ってもらったり、一つの業者市場にどんなものでもまとめて売ったりして結果的に安く売ってしまったりといったデメリットも多いです

一人でやっていると買取できる範囲も狭まり(大型家具やマンションからの運び出しなどは断る・1個1個の値段が安い場合梱包など手間のかかるものはやらないなど)販売を細かく数人で手分けして行うこともできません

結果的に高く買うことも、幅広く扱うことも難しくなってしまいます

それが嫌なので当社は常時4名と車も2台、店舗も2店舗構えておりそれ以外にも外注先も確保しています

基本的に安く買ってほしい人はいませんし、自分が個人的なものを売るときのことを考えると少しでも高く買ってほしい気持ちもわかります。

その期待に応えて満足していただくためにも大事なのが、品物をその品物にあった場所で、なるべく高く売る努力をしていくことが実は一番大事なことなんだと思っています

そのベースとしての体制を整えて、その上で当社としては品物にあった売り先とし、て大きく5つに分けて行っています

①ネットオークション販売

②店舗販売

③イベント販売

④業者市場販売

⑤海外輸出業者への販売

一つずつ説明していくと、

①のネットオークションは基本的にヤフーオークションになります、何といっても日本でネットオークションに関しては独占的で一人勝ちといっていいでしょう。ネットオークションのメリットは幅広いジャンルの品物が売れていくことと、出品から入金までのスパンが短いので、大量の仕入れが続いた時なども在庫スペースも仕入れの資金も問題なく回転していってくれます。当社は10年以上で2万点以上の販売を行ってきました、骨董品からカメラ・オーディオ・鉄道模型と様々なジャンルのものを売ってきました。そして売ることによって得てきた知識も多く、それがお客様の買取に役立ったことも本当に多いです。向いてない商材は送料の問題が出てきてしまう家具などの大型な物や、販売価格が安く出品の手間に合わない物、ネットオークションよりも高額な販売が見込める骨董品などです

②の店舗販売は当社は2011年より世田谷区に中古家具・古道具の販売店「トランジットライフ」を営業しています。主に家具や食器類などの雑貨・骨董品などを店頭にて販売しています。世の中のすべてがインターネットで購入するわけでもなく、特に中古家具や骨董品などのアンティーク1点ものなどは実際に見てらか購入したい人も多く、ネットで中々売れない物が店舗ですぐに売れることもよくあります。また長く営業していると常連客もついてきて、「これはあのお客さんがいくら位で買ってくれる」「今度店舗をオープンする人がいるから、この家具を提案してみよう」などそのお店ならではの販路もできてきます。デメリットとしてはネットに比べるとみてくれる人の数が少なく、販売までのスピードが時間がかかるため大量の販売などにはあまり向いてません

③イベント販売に関しては当社は基本的に骨董市には出店していません、どうもあの雰囲気に馴染めないのもありますが、骨董市で売れるものは業者市場で売れるし労力などを考えると今後も出品する予定はありません イベントに関してはもう少し客層が若く、外国人のお客さんの多い「東京蚤の市」や代官山・二子玉川の蔦屋書店で当社メインで行うアンティークイベントを行っています。特に蔦屋書店でのイベントは10年近く行っていて、日本人にはあまり人気のない商材が(たとえば新しいこけし・和の食器・古いアクセサリー・バック・着物・茶箪笥・稽古用茶道具などなど)売れます。なので当社では他の業者が評価できない物を積極的に買取することができます

④業者市場販売 これは古物免許証を所有している業者のみが、売買に参加できるオークションです。業者市場と一括りにいっても、主に扱う商材も売買される金額も大きく違います。リサイクルショップが多く集まり、冷蔵庫・洗濯機・テレビなどを扱う業者市場もあれば、数十万~数千万の美術品を扱う所もあります。業者によっては一つの市場にしか行かない人も結構多くて、お客さんから買い取って荷物をそのまま全て1か所の市場で売ってしまいます。ある意味それは一番楽なやり方ですが、それではトータルで高く売ることはできません。当社はリサイクルの市場から中国オークション・美術倶楽部まで幅広く参加していて、品物も細かく分けてトータルで高く売れるように努力しています

⑤海外輸出業者への販売 近年日本を除くアジア・東南アジアの経済発展が凄まじく、日本の高度経済成長期のような状態が続いています。まさにお金はある、物が足りないという状態 実際日本とフィリピンを行き来している人がいうのは、とにかく日本は景気が悪い・物が売れないという事。そして東南アジアの方たちが欲しがっているのはmade in japanの家具や食器など、made in chinaとは正直品質に差があって、いいものが欲しい!もっと欲しい!いま日本では10年以上前の大型家具やブランドのない普通の食器などは余っていて、ほとんど売れません。しかしそれらの品物は昔は寄付で送っていましたが、今や立派にビジネスとして売れるようになりました。当社でも数社と付き合いをしていて、お客さんに頼まれた大型家具や食器などもなるべく対応できるようにはしています

しかし、この積み重ねてきた販売のルートも最近のコロナウイルスの影響で①以外がストップしてしまいました。緊急事態宣言をうけて②の店舗販売は4月15日より休業してますし③は3月以降取りやめています④も多くの業者市場が休んでいますし⑤は輸出自体がストップしています

④の業者市場は5月より感染予防を徹底して再開の目途がたっていますが、それ以外のものは目途もたっていません、正直海外輸出向けの品物は、現在買取が難しい場合が増えています。しかしそれ以外の品物は①を強化しつつ川崎・八王子にある倉庫を活用して買取に影響でないようにしています。この状況が半年以上続くようになると、変わるかもしれませんが、とりあえずしばらくは今まで通りに買取は行っています

これからもどんな状況になっても

高く品物を買取らせていただくために、常に高く売ることを意識して努力を続けていきます

 

 

 

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