買取価格も広告費?

2023-01-24

  • 買取日記

日々お客様からお問い合わせいただき、買取業務を行っていますが買取の際にお支払いさせていただく買取金額はその時の商売の事だけを考えたらもちろん安ければ安いほど「儲かります」

例えば100万円位で売れる品物を70~80万円で買取るより、1万円で買取った方が利益が高い事は誰でもわかります

もちろん昔のようにネットもなく買取業者も少ない時代ならいざ知らず、今のようにネットに情報が溢れてて競合も多い時代に不当に安く買取を行っていると確実に行き詰ります

悪い評判も立ちますし、リピーター・紹介もなくなります

たまたま安く買い取れる事もあるかもしれませんが、大体の場合買取自体がなかなか成立しません

実際に昔からのやり方でやっている業者は、明らかに昔に比べて買取できなくなってきています

こういった業者はとにかくお金を使う事を嫌がります、広告費から買取金額まで少しでも高いお金は払わずその事が優れた業者だと思っている節もあります

たしかに昔なら成り立っていたかもしれませんが、今は難しいです

まず最初に買取の問い合わせを増やすための集客には、当たり前ですがコストがかかります

店舗の家賃やネット広告・ポスティングなど規模によって大きく差はあれど、しっかりと集客している所はある程度の予算は使っています

どんなに目利きで買取価格も高く接客態度もよくても、新規のお客様を獲得しなければ商売としてはなかなか難しいです

紹介やリピーターのみでは商売としては成り立ちません

ただし広告費を使いすぎて経営が厳しくなり、買取価格が安くなってしまうのは本末転倒ですので効率的に集客できるように試行錯誤していく必要はあります

それでも集客するにはある程度の広告費が必要という事は、この業界に関わらずですが認知されていると思います

しかし買取価格も実は広告費の意味も一部あることはなかなか理解されていません

もちろんどうしても高く評価できない品物を高く買取ることはできませんが、お客様がその品物の価値に気づいていない状況で「捨てるのは忍びないから、いくらでもいいから持ってって」などとある意味「悪魔のささやき」をされた時に、それに甘えて安い金額を提示してしまうと「やっぱりそうか、でもそんなに安いならやっぱりとっておこうか」とか「それなら誰々にあげようかしら」となって買取できなくなったり、買取できたとしても確実にリピーター・紹介は獲得できません

先ほど書いたように高く評価できないものは高くは買えませんが、評価できるものはしっかりと買わないと次につながりません

例えば1万円で買取できたとしてその場では儲かるとしても、そのお客様が家の整理をしていてまた同じような品物が出てきたとしても数千円や1万円ほどだったら「どうせ高いものじゃないだろうし、面倒くさいから呼ぶのやめよう」と思われてしまいます

また知り合いの人から荷物の整理の相談を受けても、そういう値段で買取る業者の事を紹介しようとは思いません

つまり適正な値段で買取るという事は、全くの新規ではなくリピーターや紹介を獲得するための広告費の意味もあるのです

実際にリピーターや紹介のお客様の場合は、その前の買取価格はしっかりとした金額の時がほとんどです

また高く評価できる品物をお持ちのお客様の場合は、そのお知り合いや親族の方もよい品物をお持ちの可能性が高く良い客層の獲得につながります

ある意味あざとい考えかもしれませんが、そういう事も実際に買取を続けていると実感するので今後も評価はしっかりとしていこうと思っています

 

 

 

 

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