コロナ禍によって骨董品の価格は下がった?

2021-05-15

  • コロナの影響

今買取を依頼しようかと考えている人が気になっている事の一つに「コロナの影響で買取価格が下がっているんじゃないか」ということだと思います

今回はその事について説明したいと思います

日本中がコロナ一色になって1年以上が過ぎて、観光業界や飲食業界の方々の様に直撃ではありませんが、我々の様な古美術業界もたしかに影響を受けています

まず一番影響が大きいのが外出自粛、休業要請による影響を受ける店舗販売と骨董市やアンティーク蚤の市等のイベントだと思います

特に骨董市などはすべてが一斉にストップしていた去年に比べると、今年に入って少しづつ再開しているところもあるようですがまだまだ以前には程遠い数ですし、お客さんも敬遠している人も多く活気も戻ってはいません

また東京などは何度か休業要請や外出自粛の影響もあり店舗販売は厳しい状況で

当社は骨董市には元々出展していませんが、東京蚤の市や代官山t-siteといった比較的大規模なイベントには出展していたので影響は少なからずありました

代官山t-siteでのイベントは緊急事態宣言以外の時はコロナ禍の中でも感染症対策を行った上で開催していましたが、コロナ前に比べてメインのお客様だった外国人観光客が激減したので来場者数も売上もそれにつれて厳しくなっていました

それでも当社の中でイベントの比率はそれほど高くないためそこまで影響はないですが、骨董市やイベントメインの業者さんはかなり厳しいと思いますし、骨董市などでよく売れるアイテム(古い印判や伊万里の皿や置物、ガラス類等の古道具は)の相場は下がりました

また海外需要も去年は輸出も止まったり、日本以外の国もパニック状態だったため物流が止まり大分停滞していましたが、今は大分回復して中国・東南アジアのバイヤーも盛んに品物を買うようになっています

なので中国美術品の値段はまた高額になりましたし、贈答品やアクセサリー、未使用食器等もコロナ前と変わらないか、むしろ少し上がっているほどです

特に桐箱に入った花瓶や器などは今かなり高騰しています

後はいわゆる名品と呼ばれるものなどはどんな状況でも価格に変動はなく、しっかりとした価格で取引されています

また外出自粛の影響かネットオークションは、むしろ活況で体感的にはコロナ前より1〜2割は相場が上がっていて、特に希少なものは高騰している感じがします

まとめると骨董市や店舗などで売りやすい古道具やブランドのない家具等は価格は下がり気味ですが、それ以外の品物はコロナ禍の影響はあまり受けずものによっては前よりも高い場合もあります

特にネットと海外需要に向くものは以前より高くなっていると思います

当社の買取価格も今の相場に準ずる事になりますので、「コロナ禍だから、安いんじゃないか」と思わなくて大丈夫です

その点は安心してお問い合わせください

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